枕の数

先日、日本の友人から、「寝る時に枕をいくつ使うの?」と訊かれました。
最初、何を言わんとしているのかピンと来ませんでした。
「よく外国映画で、ベッドの上にたくさん枕が重なるように置いてあるのを見て、あなたも同じなのかなぁと思ったわけよ」とのこと。
ダブルベッドに、夫と私、各自枕は三つずつ使っています。
此方では、夫婦でシングルのツインベッドというのは、まず稀なことだけど、ツインのダブルベッドというのは珍しくありません。
お互い寝相が悪いし、ノビノビと寝たいからという夫婦も、年齢を問わずいるようです。
確かに通常のダブルベッドって、自分の「持分」が、もしかしたら普通のシングルベッドより狭いかもしれない。
以前に、寝ぼけた夫の腕が私の顔を直撃!という恐ろしいことが何度かあって、それ以来、二人の間には、大きな枕の「防波堤」が立っています。
他にも、夫が寝ながら聴くラジオの微かな音が気になったり、夜遅くまでドタバタしている私に夫が起こされたりと、お互い「被害」は絶えることが無いので、私としては、寝室別室を希望しているんですがね。
お互いの身体の不調などはすぐに分かるという良い点もありますが。


また話が飛んでしまった。
枕の数について、でした。
寝具売り場に行くと、枕のサイズがこれまたいろいろあって、どうしてここまで?という程です。
あの重なった枕は、本を読んだりする時に背中に当てたりするととても都合がいいけど、寝る時は、使わない枕類は、近くの椅子やソファに放り投げられるのが常。
私の場合、寝る時は、二つの枕を重ねて使っています。
二つといっても、一つがとても薄っぺらなので、丁度いい心地になります。
そう言えば、日本に住んでいた時は、大きめの枕一つだけを使っていました。
夫も同様。
これも、場所が変わると何とやら、なんでしょうかね。


フランスでよく使われるポロション。
polochon。
筒型枕みたいなもの。
マリー・アントワネットやルイ××世などを連想させられるような優雅なデザインが多い。
大概これは二つ一組で売られていますが、ベッド用の長いのもあります。
フランスの家では使っていますが、ケベックの家では使っていません。
一応ケベックでも売っていますが。