2006-01-01から1年間の記事一覧

ピアス

ベッドの片隅に座っている わたしの隣にあなたは来て わたしのピアスを外す 少し乱暴に それが儀式の一番最初 わたしの耳が あなたのé-ji-ki 啼きながら サイドテーブルの上 啼きながら そこに小さく光るもの 啼きながら ピアスに手を伸ばす

°F

白い雪のkissをして そして あなたの腕の中へ いつものあなたの匂い 静かにFahrenheit わたしの髪に 降り積もる雪の結晶を あなたはじっと見ながら それから 何度も髪を撫でた 少し怒ったような顔で 「いいよ 戻って来たから」 次はsapinのkiss 次はbûcheのk…

再会

再会の時 2人の間に大きな柱があった そのためちょっと行き違いになった あなたの薄茶色の瞳がわたしを捕えた わたしはすぐに動けなくなった すごい勢いで時間が逆戻りし始めた でもすぐにあなたから止められた 時間は前にしか動かないことを あなたは教え…

non, non, non, non… 〜La poupée qui fait non ノンノン人形〜

イヤイヤを繰り返すわたしに いつもあなたはノンノンを歌って聞かせた 手を繋ぎながら わたしの顔を覗き込みながら あなたは歌った 囁くように 少し笑いながら歌った 時々 わたしの頬や鼻先を突きながら・・・ 他愛の無いことでも恐がるわたしを あなたはい…

昔のように

また昔のように 昔のように 手の平を合わせたまま踊ったり 私の耳たぶをあなたが噛んだり いっしょに野菜を切ったり お互いの素足を重ねたまま食事をしたり 霧で煙った海岸を散歩したり 林の中で水のような空を見上げたり Parisであなたは待っている 昔のよ…

秋枯れ

秋枯れの林の中に ふたりして座っていた 両手を広げて枯葉を受ける あなたの胸に抱かれたまま 大きな木に寄り掛かったまま 太古の大地の夢を見る

SAAB

湖畔の道路に あなたの車が止まって そして 私を見上げるあなたを ガラス越しに 見つめるだけの デートだった あなたの黒いSAAB 隣にあなたがいて 別れの度に 身体が壊れそうなくらいに あなたは私を抱きしめた

サイン

銀のスプーンにのせた さくらんぼの砂糖漬け いつもそれが 彼からのサインだった そういう夜は帰れなかった さくらんぼの味のするkiss 窓辺で 夜空に輝くエッフェル塔

暖かい部屋

今日の午後は ふたりでずっと湖を見ていた 暖かい寝室にふたりだけ ずっとずっと一緒にいたいと 彼が言った いつまで一緒にいられるのだろう

ai no omosa

sukoshizutsu migite ga omoku natte kuru anata no ai no omosa

fleuve saint-laurent

セントローレンス河を見下ろしながら わたしの後ろにはあなたがいる あなたに寄りかかりながら目を閉じる あなたの声がわたしの身体をつたう 囁き声は風の如く ふたりの手を重ね合わせて いつまでも いつまでも

koï 恋〜Here in my room〜

Here in my room わたしたちは ここから はじまった Here in my room 柱の陰から わたしを 見つめる あなたの目 わたしが 恋に落ちた あなたの目 Here in my room あなたのベッドで わたしを 見つめる あなたの目 1本の赤いバラが わたしの 身体の上で 散り…

hissuï 翡翠

あなたが わたしに くれたもの いつも わたしの 右腕に あなたが いる