non, non, non, non…　〜La poupée qui fait non ノンノン人形〜

イヤイヤを繰り返すわたしに　いつもあなたはノンノンを歌って聞かせた
手を繋ぎながら　わたしの顔を覗き込みながら　あなたは歌った
囁くように　少し笑いながら歌った
時々　わたしの頬や鼻先を突きながら・・・

他愛の無いことでも恐がるわたしを　あなたはいつも守ってくれた
飛ばす車に真っ青になったり　パーティーであなたと離れて座るのが淋しくて涙ぐんだり
決して冒険の出来ない意気地無しのわたしを　あなたは大事にしてくれた

夜　眠る時に電気を真っ暗に消してしまうあなた
わたしがいやがると　あなたは小さなchandelleを灯して　わたしを抱きしめて
そしてノンノンを歌いながら・・・わたしが眠るとまたchandelleを吹き消して・・・

無残に引き裂かれて　そして空港でさよならする時に　
わたしがイヤイヤしたら　あなたは泣きながらノンノンを歌った
あれから長い長い年月が過ぎた
そして今　わたしは時々娘にノンノンを歌っている