無神経な人々

現役時代に時々あったこと。
実際の仕事以外の、かなり手の掛かるサービスを提供した際に、
お客から、「こういう時は、やっぱりチップをお払いした方がいいんですか?」という無神経な質問をよく受けた。
「それを私に訊きますか?」と思うでしょう、こういう場合、誰でも。
チップを払うべき相手に「あなたにチップを払うんですか?」とわざわざ確認するなんて、欧米社会では先ず有り得ない。
訊かれた方だって、「はい、そうです。さっさと払って下さい」なんて言えないわけだし(笑)。
その辺は、暗黙の了解というのが欧米社会の常識です。
だいたいこんなことを訊くこと自体、マナー違反ですからね。
で、更に凄いのが、そうやってお客が確認中に、「あ〜あ〜チップなんか払わなくていいんですよ〜」と、
わざわざ駆け寄って来て忠告する添乗員というのも少なくなかった。
そういう添乗員には、いつも心の中で「オマエ、二度と来るなよ」と毒突いていましたね(笑)。
日本人の、チップに対する考え方って、とってもスマートじゃないですよね。
まぁ日本にそういう習慣がないから慣れていないのは当然だけど、海外旅行の時ぐらいは、欧米社会の習慣は覚えておくべきでしょう。
料金の中にチップが入っているサービスは別だけど、相定外のことを頼んだ相手にはちゃんとチップを払うべきですね。