シェルターでの活動

パリ市内に自分の家はあるが、今のところ、本拠地としているのがケベックシティなので、パリのシェルターでの活動を断続的に出来ないのが残念である。
ケベックでは、厳寒地であるために、路上生活者たちを強制的に室内に避難させることは可能なのだが、パリでは、それがなかなか難しく、気温が零下になった時などは、路上でそのまま凍死してしまう人が続出してしまう。
干乾びた紙切れのように死んで行く彼らと共にいるのも我々の仕事だ。
パリでのシェルターの数は、世界を代表する大都市の中でも特に多く、Saint-Eustache教会は大規模な活動を行なっている。
Saint-Eustache教会というのは、他にも、コンサートや上映、講演会など、どんどん礼拝堂を市民に開放している。
他にも、昔から大きな孤児院の所在地として有名なSourdière通りにもシェルターがある。
そのせいか、Sourdière通りには、路上で寝起きしている人の姿を見掛けることも多い。
パリ12区には、セーヌ川に浮かぶ船をシェルターとして使っているところもある。
シェルターは、パリ各区にあるが、中にはワクチン接種などが受けられるところも最近増えて来ている。