善意が裏目に出る時 食の安全

saadi2011-11-07

http://d.hatena.ne.jp/Narcisse/20110615 
以前にポットパーティーで家族全員が酷い食中毒に見舞われてからはもう一切、(調理師が作る衛生管理の整ったレストランやホテルなどを除いて)そういう不特定多数の人々が集まって食べ物を持ち寄るような場所には行かない・食べない、ようにしている。また、自分自身も作る側として決して参加しないようにもしている。先ず第一、そこまでして食べたいとも思わないし、どうしても食べたければその辺のファストフードの方がまだマシだ。


きちんと資格を持った人が衛生管理の整ったところで作るのであればよい。また、個人の家にお呼ばれなどした場合も、多数の人数が対象ではないので何も問題ない。しかし、義援金云々やバザーなどで素人手作りの食べ物などがよく出回っているが、あんなことがよく罷り通るものだなといつも不思議に思う。日本や日本人社会では、ああいったものへのチェックが厳しくないよね。「善意」の前では、例え食中毒になっても頭を下げて有難がる風習が昔からあるからだろうね、たぶん。


まぁ欧米にもポットパーティーやバザーの風習があるから、食中毒の問題はたまに出ているようだが、それでもまだケベックでは規制が比較的しっかりしていると思う。マルシェなどで売っている怪しげな手作り惣菜などにも絶対に手を出さないようにしている。犬っ腹だったら問題ないのだろうが。ちゃんとしたレストランなどでも食中毒はあるわけだし。


わが家では、衛生管理の行き届いたスーパーマーケットやマルシェを選んで食材を買い、家で作って食べるのが基本。テイクアウトする場合はちゃんとした店から買う。神経質だと思われるかも知れないが、今までの経験からこういう結果となった。口から入るものは、命を左右するほど非常に大事なものだし、ある程度自分でコントロールできる唯一のものだと思う。無駄なチップや税金を払いたくないので外食はごくたまにだけ。


生活困窮者への食事提供の際、ケベックでは賞味期限の切れたものやレストランなどから出る残飯は一切使わないが、この規制が厳しくなったのも'80年代に入った頃からである。残念ながら、フランスではまだまだこのチェックが甘い部分がある。夫の身内らはケベック州内でレストランをいくつかやっているのだが、以前は食べ物を貰いに来る生活困窮者にいろいろ手渡していたが、今では厚生省から厳しく禁じられている。その代わり、缶詰や(生ものを除く)食糧を配布するセンター、フードバングは、ケベックでもフランスでもかなり増えている。